県生活衛生課は17日、石垣市八島町の飲食店で食事をした7人が嘔(おう)吐とや下痢などの食中毒症状を訴えたと発表した。うち3人の便からノロウイルスが検出されたため、八重山保健所は食中毒と断定。店は13、14両日の営業を自粛。15日から3日間の営業停止処分を受けた。
同課によると、生年祝いで親族ら31人が中華料理を食べた。入院者はおらず、全員回復している。
今年県内で発生した食中毒は今回を含め23件・患者数368人で、前年同月に比べ7件・287人多い。過去10年の年間件数は2010年の35件が最も多く、次いで06年と11年の31件。患者数は07年の783人が最多で、10年の529人、11年の457人と続く。
同課は、気温や湿度が高い夏場は細菌性の食中毒が起こりやすい一方、ウイルス性の食中毒が多い冬場も「油断は禁物」と指摘。食材の十分な加熱や温度管理、手や調理器具の洗浄・殺菌を呼び掛けている。
沖縄タイムス 10/17(月)