宮城県石巻市の幼稚園で先月下旬から今月にかけて、園児や職員合わせて94人が相次いで下痢やおう吐などの症状を訴え、一部からノロウイルスが検出されました。宮城県は集団感染と見て調べています。
宮城県によりますと、石巻市の幼稚園で先月28日から10日までに、園児88人と職員6人の合わせて94人が相次いで下痢やおう吐などの症状を訴えました。全員、症状は軽く、回復に向かっているということです。
保健所が調べたところ、11日、このうちの3人からノロウイルスが検出され、県はノロウイルスの集団感染と見て、幼稚園のおもちゃやドアノブを消毒するとともに、感染経路などを調べています。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、患者のおう吐物や便に触った手などを介して口から感染し、激しいおう吐や下痢を引き起こします。
毎年11月ごろから患者が増え、12月から1月にかけて流行のピークを迎えることから、県は食事の前やトイレのあとに、せっけんを使ってよく手を洗うことや、症状が出た時は早めに医療機関を受診することなどを呼びかけています。
NHK NEWS WEB 2016/11/11