埼玉県さいたま市岩槻区内の私立幼稚園で今月中旬から、40~50人の園児が下痢やおう吐など、ノロウイルス感染とみられる症状を訴えていたことが22日、分かった。園によると、症状の重い園児はおらず、発症した全員が快方に向かっている。市保健所は食品などによる経口以外の経路による集団感染とみている。
市保健所によると、今月12日に保護者から「園児に下痢やおう吐などの症状がある」と市に通報があり、14日に同園に立ち入り検査を実施。園関係者への聞き取りで、40~50人程度の園児が下痢やおう吐などの症状を発症していたことが分かった。園内の調理場の食品取り扱い状況の調査や、調理担当職員4人の検便を行ったが、ノロウイルスは検出されなかったという。
一方、症状を訴えた園児のうち、5人の検査を行ったところ、全員からノロウイルスが検出された。同園では二次感染防止のため、園内のおもちゃや椅子、ドアノブなどの消毒を実施した。
埼玉新聞 2016/11/22