新人隊員などの教育訓練を行う広島県呉市の海上自衛隊呉教育隊で、所属する隊員や職員合わせて60人余りがおう吐や下痢などの症状を訴え、保健所はノロウイルスの集団感染の可能性もあると見て感染経路などを調べています。呉教育隊は当面の間、食事は大量に備蓄している缶詰などで対応するとしています。
呉市保健所などによりますと、海上自衛隊呉教育隊に所属する隊員と職員合わせて61人が7日から9日にかけて、おう吐や下痢などの症状を相次いで訴えました。
海上自衛隊によりますといずれも症状は軽く、現在は全員が回復、または回復に向かっているということです。このうちの1人からノロウイルスが検出されたということで、保健所はノロウイルスによる集団感染の可能性もあると見て感染経路などを調べています。
教育隊ではふだんは食事を隊員たちが作っているということですが、8日から食事を作るのは中止し、調理施設の消毒をしました。当面の間、食事は大量に備蓄している缶詰や外部から注文した弁当などで対応するとしています。
海上自衛隊呉教育隊、教育隊司令の関川秀樹1等海佐は「このような事態が起きたのは誠に残念です。原因究明を急ぐとともに、再発防止を徹底したい」とコメントしています。
NHK NEWS WEB 2016/12/9