最上の老人ホーム入所者からノロウイルス検出 15人が症状訴え

高齢者施設でのノロウイルス対策

山形県は22日、最上町の特別養護老人ホーム紅梅荘に入所する男女15人が吐き気や嘔吐(おうと)、下痢などの症状を訴え、うち3人からノロウイルスが検出されたと発表した。全員が快方に向かっている。

県食品安全衛生課によると、同施設に入所する116人のうち70~100歳代の男女15人が18日午後11時ごろから症状を訴え始め、14人が医療機関を受診した。共通する食事は施設での物に限られており、調理従事者1人と患者3人の便からノロウイルスが検出された。県最上保健所は22日、同施設の調理部門を同日から3日間の業務停止処分とした。

紅梅荘の菅先喜子荘長は山形新聞の取材に「入居者の方につらい思いをさせ、ご家族にもご心配をおかけしてしまい大変申し訳ない。県の指導のもと再発防止を徹底し、職員の感染症対策への意識向上に努める」と述べた。

食中毒発生は今年4件目。県は「ノロウイルス食中毒注意報」を発令し、調理前、トイレ後の手洗い、調理道具の洗浄・消毒の徹底などを呼び掛けている。

                                   山形新聞社

高齢者施設の効果的なノロウイルス消毒方法