宿泊客115人がノロウイルスの食中毒 定山渓のホテル 北海道札幌市

札幌市郊外にある定山渓温泉のホテルで、食事をした宿泊客115人が下痢やおう吐などの症状を訴え、保健所はノロウイルスによる食中毒と断定し、29日から7日間の営業停止処分にしました。

営業停止の処分を受けたのは、札幌市南区の「定山渓ビューホテル」です。

札幌市保健所によりますと、今月19日にこのホテルに宿泊した47のグループ115人が、下痢やおう吐などの症状を訴えました。症状を訴えたのは1歳から93歳の男女で、このうち小学生の男の子1人が一時入院しましたが、いずれも快方に向かっているということです。

症状を訴えた人たちは、19日の夕食と20日の朝食で同じバイキングを食べていたということで、保健所が調べたところ、宿泊客4人と従業員2人からノロウイルスが検出されました。

保健所はノロウイルスによる食中毒と断定し、バイキングを提供したホテルのちゅう房を29日から来月5日までの7日間の営業停止処分にし、ホテルは29日から全館休業しました。

このホテルは札幌市郊外の観光地、定山渓温泉の中では規模の大きな宿泊施設で、予約していた5000人以上の宿泊を断ったということです。

ホテルを運営するカラカミ観光の片山達哉社長は、「食中毒を発症されたお客様や関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしていることを深くおわびします。再発防止や安全強化を図り、信頼回復に努めていきます」とコメントしています。

NHK NEWS WEB 2016/11/29

ノロウイルスの効果的な消毒方法とは